2007年10月16日火曜日

-イタリア滞在記 36-旅行編 “Livorno”(番外編 2)

昨日、タイトルを読んで“あれぇっ?”と、思われたあなたは、スルドイ!?(^^)

ピサの駅で劇的な(?)再会をした私達。私がプラット・フォームを動いてなかったら、会ってなかったでしょうから、運命って分からないものですね。

車掌さんは少し慌てた様子でしたが、私に色々と聞いてきた後、リヴォルノ(Livorno)に住んでいて、これから戻るんだけど、町を案内するから一緒に来ないか・・・と言う、お誘いを頂いてしまいました。

時計の針は6時半近く。正直言って、嬉しいやら困ったやら・・・。でも、リヴォルノに以前から行きたかった私は(ジョヴァンナがビーチ・ハウス(別荘)を持っていて、良い所だと聞いていたので)、彼を信頼してついて行く事に・・・。

ピサの駅から、二人で電車に乗り、いざリヴォルノへ。何と私の座席は、運転手席ではありませんか!特別に乗せて頂いたのですが、運転手の方、さすがに驚いてました(^^)。電車って線路の上をしっかり走ってるんだなぁと、当たり前の事を目の当たりに感じた、面白くニ度とない体験となりました。

30分くらいだったでしょうか、リヴォルノの駅に到着し、駅からは彼の車に乗り、リヴォルノの町を走ります。既に辺りは暗くなり、車はハーバーの近くに停車しました。

車を降り、二人で歩き始めます。まだ新しい感じの公園(マスカーニ広場)があり、波の音が暗闇の向こうから静かに聞こえて来ます。フィレンツェでは見る事の出来ない星空が、ここにはありました。

海岸沿いの散歩道から、海を眺め、会話は続きます。どんなムードだったかは、みなさんのご想像にお任せします(^^)

ディナーにも誘われましたが、まだお腹が空いてなかった私は、低調にお断りして、駅まで送って頂く事に。

駅でお別れ・・・と思いきや、一緒に電車に乗って、ピサの駅まで来てくれた車掌さん。その間、“気を変えるなら今だよ!”と、何度も言われながら・・・(^^)

ピサの駅に着き、フィレンツェ行きの電車が来るのを二人で待ちます。最後の最後まで、リヴォルノに一緒に戻ろうと言われながら、結局一人でフィレンツェ行きの電車に乗った私でした。

もっと早い時期に出会っていたら、事態は変わっていたかもしれませんが、イタリアを経つ日が近づいていた私にとっては、ちょっと遅過ぎた出会いとなりました。

最後に、メール・アドレスと携帯の電話番号を交換し、別れた二人。イタリアから、たまにメールが届きます。


PS ちなみに、リヴォルノは人口約15万人のトスカーナ州リヴォルノ県の県都で、リグリア海に面する港町。フィレンツェから電車で1時間余り。画家モディリアーニの出身地としても有名。