2007年10月19日金曜日

-イタリア滞在記 38-旅行編 “Roma” PART 2

美術史の最終レポートを書くにあたって、私はたくさんの資料を読んだのですが、ラファエロが亡くなった際、彼の遺作“La Trasfigurazione”(キリストの変容)は、棺と一緒にパンテオン(Pantheon)に掲げられている・・・と。

不思議に思った私は、先程の係員の方の所へ戻ります。尋ねてみると、“ラファエロの絵なんて、ここにはないよ。多分、ヴァチカンにあるんじゃないかなぁ。”と、こんな感じでした。

心中で“えぇぇ~”と思いながらも、“どうせ、ヴァチカンには行くから、まあいいやぁ”と、自分に言い聞かせながら、パンテオンを後にしたのでした。

パンテオンの近くには、トレビの泉(Fontana di trevi)があるので、ちょっと寄り道して、トレビの泉へ(写真左)。

以前、ここを訪れた時は、お水がなかったのです。“水のない泉なんて”・・・と、ガッカリした想い出がありましたが、今回はありました、ありました!お水で溢れてましたね・・・やはり、こうでないと(^^)それにしても、いつ来ても観光客で一杯!

ツアー・バスが停まるバス停に戻り、再びバスに乗り、いざヴァチカンへ。

目指すは、サン・ピエトロ大聖堂(San Pietro)(写真右)。3度目の大聖堂でしたが、今までで一番空いており、待ち時間が少なくて済みました。先に、一階にあるお土産屋さんを覗いてます。

いらっしゃいました、日本人シスター。いつもの様に、接客に大忙し!私の事を覚えていらしゃってくれた様で、嬉しい限り。それにしても、いつ来てもお客さんで一杯のお店。

これほど、老若男女問わず、世界中から色々な人が集まって忙しいお店は、他にはないと思うほど。シスターは、数カ国を操りながら、お店の中を行ったり来たり。夏のシーズン期に入ると、もっともっと忙しくなると言うから驚きです。

今回は、多忙な中、コーヒーまで出して頂き、ありがとうございました!念願のシルバーの十字架付きブレスレットも購入でき(前回は、予算オーバーで買えず仕舞い)、大満足の私でした(^^)。ちなみに、ブレスレットは、毎日身に付けています。

シスターとお別れした後(再会する事を誓って!)、大聖堂の中を覗いてみる事に。実は、ここには“La Trasfigurazione”(キリストの変容)のモザイク版があるはずなので。

7年もの年月を経て完成したと言う、モザイク版。見た目には、モザイクだと分からないほど・・・“立派”の一言です。

何度見ても見事なサン・ピエトロ大聖堂。大聖堂前の広場と言い、大聖堂内と言い、私の大好きな場所です。 そして、必ず立ち寄る、大聖堂を出て右手にあるヴァチカン郵便局へ。毎回、記念に切手を数枚購入します。

肝心な本物の絵を観る為に、大聖堂の傍にあるヴァチカン美術館(Musei Vaticani)へ行かなければ・・・と、思ったのですが、前回の事を思い出し(長蛇の列で2時間以上待ち)、躊躇してしまいました。

結局、絵は観ませんでした。と言うのも、次に来た時の為に、楽しみを取っておく事にしたのです(^^)。

再びバスに乗り、帰り道に、映画“ローマの休日”で有名なスペイン広場(Piazza di Spagna)に寄り、その後、フィレンツェへ向う電車に乗った私・・・また、一つの想い出と新たな夢を胸にして。