2007年10月20日土曜日

-イタリア滞在記 39-旅行編 “Pratolino”

フィレンツェを離れる日を明日に控えて、最後の日に私が向かった所は・・・。

フィレンツェから、バスで約40分の所にあるプラトリーノ(Pratolino)と言う町。目指すのは、そこにあるデミドフ公園(Parco di Demidoff)。

ガイド・ブックによると、フランチェスコ1世(メディチ家)が、1568年に広大な敷地を購入し、二人目の奥さんになるビアンカ・カッペッロの為に、造ったと言われる公園。

その公園に、有名なジャンボローニャ(Giambologna)作の“アッペンニーノ”(il Colosso dell'Appennino)の巨人像がり、私は今回この像を観る為に、プラトリーノへ。

バスに揺られながら、外の風景をひたすら眺める私。イタリアを離れなければならないと言う切なさと、色々な想い出が頭の中を過ぎります。本当は、滞在を延ばそうとギリギリまで考えていたのですが・・・残念ながら、断念してしまった私です。

雨が降って来ました。私の心境を描くかの様に・・・。

バスは、プラトリーノに着き、終点で降ります。毎年5月に行われると言う“自然と戯れるお祭り”が開催中と言う事で、この日を選んだのですが、あいにくの雨になってしまいましたね。

それでも、たくさんの動物達(トスカーナ地区で飼われている家畜だそう)と子供達が楽しそうに戯れていました。

チョコレート、パン、クッキー、プロシュート類と言った食品から、ハンドメイドの食器類、洋服、置物などを販売するお店の姿も。

公園の中は広く、雨に濡れながらも、目的の像を探して歩き廻ります。広い上に、特にサインも出ていなかったので、途中で聞いてみました。教えられた方向へ進むと・・・ガイド・ブックで目にした、巨大な像が前方左手に姿を現します。

“わぁぁ~!!!”心の中で叫ぶ私(^^)。想像していた以上に迫力があり、何とも言えない像の表情に、私はすっかり魅せられてしまいました。それにしても、こんな所に広大な公園と巨人像を造るとは、メディチ家ならではでしょうか・・・。

目的を果たした私は、“今度来る時は、快晴の日にピクニックがてら、公園でのんびりしたいなぁ。”と思いながら、プラトリーノを後にしたのでした。


<写真左>ジャンボローニャ作の“アッペンニーノ” 
<写真右>公園内に出ていたお店