－イタリア滞在記 41－ “フィレンツェでの両替”

フィレンツェ到着時、飛行機の遅延で到着が遅れた、スーツケースが紛失し受け取れなかった・・・と、二つの出来事を以前に書いていますが、実は、もう一つ思い掛けない事が私に起こっていたのです。

スーツケースを受け取れなかったショックから、束の間・・・。到着ゲートを出て、空港を出る手前で、左手にネオンぎらぎらの“両替所”が目に入った私は、“そうだ、トラベラーズ・チェックを現金化して、ホームステイ代を今夜払っておこう”と、ふと思ったのです。

遅れているついでだから、遅れついでに・・・と思ったのと、少しでも早くホームステイ代を払っておいた方が良いかな、と言う思いが胸を過ぎったので、私はこの妖しげな両替所に寄ってしまいます。

“ユーロのトラベラーズ・チェックを持っていますが、額面通り現金を受け取れますか？”と、英語で尋ねてみました。オークランドでチェックを購入した際、手数料を既に払っており、イタリアで現金化する際は、手数料なしと聞いていたのですが、念には念を・・・と思い、確認してみたのです。

“Yes”と一言だけ返って来ました。私は、それなら大丈夫と800ユーロのチェックをパスポートと一緒に手渡しました。彼女は、手早く処理を済ませ（何か計算をしている様でしたので、この時点で“うん？”と思ったのですが）、現金を私に差し出します。

目の前でカウントされた現金（正確には覚えていませんが）、670ユーロくらいでした。当然の如く驚いた私は、直ちに抗議します。すると驚いた事に、彼女は英語が分からない振りを繰り返すのみ。

全てをキャンセルして、チェックを返して欲しいとお願いしても、既に処理をしてしまったので、無理だと言うジェスチャー。こう言う場合は、上の人に話すのが一番なのでしょうが、小さな両替所で彼女一人でしたので、どうする事も出来ず。

800ユーロのチェックが、670ユーロちょっと。レシートを見ると、手数料の他、2つの項目が引かれていました。“信じられない！！！”と、心の中で繰り返しながら、泣く泣く諦めるしかありませんでした。

“私の聞き方が悪かったなぁ～。800ユーロのチェックを現金化すると幾ら受け取れますか？”と、聞けば良かったと、タクシーの中で後悔するばかり。

結局、ホームステイ代（770ユーロ）に足りず、その日のうちに払えませんでした。

翌日、学校のオリエンテーションで、両替の話が・・・。“あ～、一日待っておけば良かった。”と、またまた後悔（＾＾；）

イタリアでは、銀行でも手数料を取るとの事で（手数料も銀行によって異なる）、ユーロのチェックを現金化する際は、市内にあるアメックス（American Express）に行くと手数料なしで、現金化して頂けるとの話でした。

滞在中、私がアメックスに度々足を運んだ事は、言うまでもありません！と言う訳で、声を大にして・・・フィレンツェ空港の両替所には、くれぐれもご注意を（＾＾）


PS ①Amex （フィレンツェ）の住所は、Via Alighieri Dante,14/R 50122 Firenze
PS ②ちなみに、オークランド国際空港は銀行あり！両替も市内にある銀行と同レート。