2007年10月30日火曜日

-イタリア滞在記 45-“イタリアのスリ事情”PART 2

さて、先日の続きです。

今回のイタリア長期滞在で、2回程あわや・・・と言った場面に遭遇したと書きましたが・・・。

一回目は、フィレンツェで、アート・スクール在学中。授業が遅く終わった日、急いで帰宅中(辺りは既に暗かったです)、背後に何となく気配が・・・。無視して歩いていると、今度は明らかに人がぶつかって来たのです。

振り向くと、普通の何処でも見掛ける若い男女のカップルが、ニコリと笑っています。私は、ただぶつかっただけかなと思い、歩き続けたのですが、今度はしっかりと私の靴のかかと当たって来ました。

すると、彼らは私を追い越し、先方にあるショップのウインドーを二人で眺めています。私は、いつもバック・パック型のバッグを両肩から掛けていたのですが、さすがに、“怪しいなぁ~”と、思った私は、ハッとしてバックに手を。

すると、しっかりポケットのジッパーが、半分開けられているではないですか!上部の開封部分も開けられた状態でした。

貴重品は、いつもバックの奥の方にいれているので(常識ですね!)、幸い盗られた物はありませんでしたが、改めて“スリの存在”を身に持って知らされた出来事でしたね。

二度目は、ジェノヴァを訪れた時の事。以前、旅行編でご紹介した通り、年配の女性(オーストラリア人)と一緒に、色々なショップを見ながら歩いていました。

私は、ふとある事に気づいたのです。つけられてる!!!

どのくらいの間、つけられていたかは、定かではありませんが、お店に入る度に、同じ一組の男女のカップルの姿が。わざと次のお店に移ると、やはり後からついて来ています。ふと、外の方に目を遣ると、二人の男性がお店の前で、こちらを伺っている様子。

全員で、四人!?私は、小声で一緒にいた彼女に、何が起こっているか伝えます(彼女は、全然気づいてなかったですが)。少し危険を感じた私達は、平静を装いながら急いでショップを後にし、早歩きで、その通りを抜け出し、大通りに出たのでした。

後ろを振り向くと、しっかり四人が私達を見てましたね。

ニ件とも何事もなく終わりましたが、イタリアでは、やはりいつでも充分注意を払っておくに限ると言えるでしょう。